water_sky’s waterbound diary

酒に溶かしたやり場のなさと打ち明けられた愛のあいだ、泥の川とディラックの海のあいだ

2019-01-01から1年間の記事一覧

井白の泉[石岡市小屋]☆☆☆+この世界の(さらにいくつもの)片隅にの感想

のろのろと走る車に多少いらつきながらフルーツラインの長い直線道路をじりじり南下していくと、左手に忽然と現れるのがこの「井白の泉」である。 井白の泉[石岡市小屋] 果樹園売店の隣に何台か車が停まっているので、すわ湧き水?と目を向けてみると本当に…

台風19号による常陸大宮市断水を受けて

お疲れさまです。被災した方にはお見舞い申し上げます。 15日未明現在、茨城県常陸大宮市の断水は那珂・久慈両河川の氾濫により全域にわたって続いている模様です(といってもまだらという印象)。こちらでは常陸大宮市付近で利用できそうな湧き水を紹介して…

吉ノ目湧水[那須町富岡]☆☆☆☆☆

ゆっくりと北上してきた台風10号の日本縦断によって、新潟県上越市で40度を観測するなど、全国的に猛烈な暑さとなった。暦の上では立秋を迎えたけれど、「まだまだ暑い」(by「この世界の片隅に」だがこの引用はいささか気が早い。劇中でのセリフは9月のもの…

小菅町の湧水(仮)[常陸太田市小菅町]☆☆☆

令和最後の最初の夏の終り。のはじまり。が中盤を迎えようとしています。皆様いかがお汲みでしょうか。墓に参った方も、墓に入った方も、破瓜を迎えた方も、謀られた方も、みなひとしく夏が諸人を包み込み、そして忘却の彼方へと消し去ってゆきます。いや違…

延命水[大田原市某所]☆☆☆☆☆

ためらいがちな雨が降ったり止んだり、久々に梅雨らしい季節も過ぎ去りつつあることは、ある朝目覚めたときの空気のざわめきでそうと知れた。やれやれ、また夏か。村上春樹を気取ろうとしなくたって、みんなそう思うに違いない。やれやれ、また夏がやって来…

湧水に対し、人は闖入者である(富士山下の湧水)[常陸太田市上深荻町]

今年はなかなか雨の降る日が多く、水汲みにはあいにくの天気続きですが、いかがお汲みでしょうか。先日そんな梅雨の晴れ間に水を汲みに行きましたところ、いささか看過し難い事態が進行していた模様ですのでご報告したいと思いますがところは。 久々に常陸太…

姫の涙も枯れ果てぬ(小夜姫の涙)[大熊町大川原]☆

楢葉町の「郭公水」(五月の光(郭公水)[楢葉町大谷]☆ - water_sky’s waterbound diary)の後に向かったのが、4月10日に一部避難指示解除となったばかりの大熊町の「小夜姫の涙」と呼ばれる湧き水。 昔、福島民報から取り寄せた書籍「ふくしま湧水物語」に…

五月の光(郭公水)[楢葉町大谷]☆

7年ぶりに(三月の水 - water_sky’s waterbound diary)、楢葉町へやって来た。前回来た時に見ることのできなかった「郭公水」に行くためである。この7年という期間がおかれたのには特に意味はなく、単に家から遠かったから。だって決して安くない高速代払…

ワキミズモドキ#福島県古殿町

長く長く、永遠にどこまでも続く気がしてた令和の10連休もいよいよ終りを迎えようとしています。え? 連休なんてなかったよって? Oh同志よ、この国の歪んだ労働構造によって恩恵を享受できなかった哀れな子羊たちよ。連休がないなら働けばいいじゃない。し…

平成最後の、そして令和最後の最初の

平成から令和へと年号が変わった5月の頭、ギリギリ間に合いそうだったので福島は古殿町の「越代の桜」(越代の桜[古殿町大久田] - water_sky’s waterbound diary)を見に行った。 平成が終ること、そして令和がやって来たことに格別の感慨はない。すでに始ま…

下三坂の種まき桜[いわき市下三坂]

ひとつ前のエントリで三春滝桜も葉桜となりいよいよ福島の桜も終りか…と書いたが、越代の桜(https://water-sky.hatenablog.jp/entry/20170430/p1)が控えていることはもちろん、あの桜ももしかしたらこれからじゃないかな…と思い出したのが、いわき市の「下…

惣徳寺の桜[石川町坂路馬場宿]

三春の滝桜も葉桜となり(23日現在)、今年の福島の桜も終りを迎えようとしている。福島の桜というとまずは滝桜のある三春町が筆頭に挙がると思うが、40キロほど南に位置する石川町も三春に劣らず、いや密集度合いからすると三春をしのぐほどの桜の名所であ…

旌桜寺の桜[常陸太田市瑞龍町]

今年は那須にばかり心をとらわれて県内の桜を一顧だにしなかったので、少しばかり紹介します。常陸太田市の旌桜寺です。 こちらは県内でも珍しい「旗桜」が咲くことで有名で、すでに多くの先達がご紹介されているので詳細はネットで検索してみてください。こ…

ふたたび那須の桜[那須塩原市]

先日桜を求めて那須へ行き、あらためてその素晴らしさに触れた。那須って、僕が思っていたよりもはるかに美しい場所なんだ。それが、ふたたび那須を訪れた僕の率直な思いだ。「そうだよ」とツッコミを入れられるのを辞退するくらい、はっきり言ってバカ丸出…

正観寺のシダレザクラ[那須塩原市鍋掛]

那須に向かう際にたまたまという形でめぐり合った、那須塩原市・正観寺のシダレザクラ。2019年は4月9日の段階で満開という案配だった。 正観寺のシダレザクラ 宿場町の名残ある鍋掛という集落の一角にある正観寺(真言宗)の境内に立つ、樹齢250年超のシダレ…

那須の桜[那須塩原市]

いよいよ桜の季節がやって来たと思ったら、"平成最後の寒波"なんてのがやって来ちゃって所によっては大雪になっているようですね。暖冬の年の4月にはありがちなことではあるけれど、せっかく桜が咲いたというのに出鼻をくじかれてしまった。冷たい雨で水汲…

ワキミズモドキ#水戸市

先日、といっても昨秋のことだが、水戸市の北端に近い、とある小道をジョギングしていた。あんまり人が走るようなところでもないが、以前から何となく思っていたのだ、「何かあればいいな」と。何かありそうな気配が無いでもなかった。それで自らの足で走っ…

栃木の無名?桜[大田原市某所]

3月に入り、空気が暖かくなるとともに天気の移り変わりが激しくなってきました。毎年この時季は特に気分が重くなります。冬の終りを告げる冷たい雨の音を聞きながら、私は途方に暮れています、馬券が当たらないからって? それはその通りだけど、今は馬券が…

愛宕神社

少し前にご紹介した「富士山下の湧水」( https://water-sky.hatenablog.jp/entry/20190104/p1)、湧き水は愛宕神社境内に出ているとのことでしたので境内を探索したところ、社殿が土台の石積みを残してきれいさっぱりなくなっているのを発見しました。異様…

ワキミズモドキ#常陸大宮市

少し前にご紹介した、旧水府村(現常陸太田市)の石久保の清水で思い出したのですが、こういった沢の水を樋で通して湧き水のような機能を持たせている水場をよく探していたことがありました。言い方こそ悪いが、愛着を込めて「ワキミズモドキ」と称して、少…

不動の滝[常陸大宮市舟生]☆☆

先日BSフジで「にっぽん名滝探訪」という番組が放送されて、日本三名瀑のひとつとして(のひとつとして)名高い(名高い)われらが茨城の袋田の滝が紹介されていました。毎度思うんですが、今の季節に袋田の滝が紹介されるとなれば、だいたい紅葉の新観瀑台…

石久保の清水[常陸太田市町田町]☆

どうも昔から、物事を正確に把握しないというクセがありまして。だいたいは生まれついての気質なんでしょうが、ある頃「少し抜けてるくらいが面白い」という処世術みたいな考え方が芽生えちまってからは、それまでだって特にちゃんとしていたわけでもないの…

富士山下の湧水[常陸太田市上深荻町]☆☆☆☆☆

2018年は競馬に明け暮れました。目が覚めれば競馬、歩くときも競馬、ケンカするときも競馬、飯を食うときも、愛し合うときも、セリフを言うときも競馬、果ては夢まで競馬で当たったんだか外れたんだか数字があやふやで分からねえ、ってな始末。そのわりには…