water_sky’s waterbound diary

酒に溶かしたやり場のなさと打ち明けられた愛のあいだ、泥の川とディラックの海のあいだ

ワキミズモドキ#福島県古殿町

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 長く長く、永遠にどこまでも続く気がしてた令和の10連休もいよいよ終りを迎えようとしています。え? 連休なんてなかったよって? Oh同志よ、この国の歪んだ労働構造によって恩恵を享受できなかった哀れな子羊たちよ。連休がないなら働けばいいじゃない。しかし、この国の定むる世界に誇るべき憲法によって、ちゃんと内心の自由が保障されているのであります。しからば働いていようと心の中では常に連休。一見ちゃんと仕事しているように見えても心は連休。あっぱらぱ~のちっちきち~であります! これで夢の365連休は実現可能なのであります!! あ。ぶ、部長、何をやってるんだって、私は何もしておりません、仕事もしておりませ~ん!!

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 先日、古殿町の越代の桜(平成最後の、そして令和最後の最初の - water_sky’s waterbound diary)に向かう途中で見つけたワキミズモドキ。最近工事を行ったとおぼしき新しい法面の脇に湧出していた。傍らにはオオバタネツケバナ?が小さな花を咲かせていた。

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 その道を通ったのは初めてだったが、Google Mapで右下の人形をぴゅーんと道路にドラッグすると現地の画像が見られるという例のサービスで見てみると、2014年5月時点ではまだ法面工事はされておらず、山側は草むらに覆われた細い道路だった。その草むらの奥に、ワキミズモドキもちゃんと姿が確認できた。越代の桜経由で利用する人が増えたために道路の拡張工事を行ったんだろうかと思っていたが、もしかしたら土砂崩れでも起こしたのだろうか。

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 そうとも思わず上に登ってみると、さわやかな風の吹き抜ける暗い林の奥からチョロチョロと沢が流れてきている。保水力のある山、いいですねえ~と呑気に思っていたのだが、よくよく考えると大水が起これば大量の土砂が落ちてきてもおかしくはない。

 調べてみると、同町2018年7月の広報誌に「道路改良工事」の名目で当地付近での工事入札の結果が公表されていた。工期は平成31年1月末。もしこれが該当の工事であれば、1枚目の写真にはできたてホヤホヤ(そこまででもないか)の法面が写っていることになる。

 

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 ワキミズモドキの反対側に目をやれば、大平川の美しい風景。越代の桜を眺めて帰ってきたが、桜を追っかけているうちに周囲の山々ではすでに新緑が目を覚ましていて、どこを見てもまぶしくて仕方がない。花が散ったなら、緑を眺めればいいじゃない。仕事なんか放り出してさ~。

 

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 ちょっと気が早いけど。
 「汗だくのシャツでいつまでも遊ぶつもり」の「君」に向かって「それはずるいよね」と言うのだけれど、夏が「どこまでも続く気がして」いたがために「だからさねえ君を好きと言えなかった」、そんな自分に「それはずるいよね」と言っているという、最後の2verseでひっくり返っている、とてもさわやかで儚く、あんまり売れなかった曲(笑・そんなこともない、「(2002年6月の)オリコンシングルチャートで、バンドのシングルとしては最高位となる16位にランクイン」(wikipedia)とのこと。グレイプバインがまだチャートアクションしていた懐かしい時代の佳曲)です。