water_sky’s waterbound diary

酒に溶かしたやり場のなさと打ち明けられた愛のあいだ、泥の川とディラックの海のあいだ

富士山下の湧水[常陸太田市上深荻町]☆☆☆☆☆

 
 2018年は競馬に明け暮れました。目が覚めれば競馬、歩くときも競馬、ケンカするときも競馬、飯を食うときも、愛し合うときも、セリフを言うときも競馬、果ては夢まで競馬で当たったんだか外れたんだか数字があやふやで分からねえ、ってな始末。そのわりには、というかそのせいでしょう、成績は年々下がっていく一方。まだ日経平均株価はいいよ、2万円超えて曲りなりにも景気回復をうたえたんだから。俺ァ馬券始めてこの方、右肩下がりよ。そんなわけで、年明けくらいは競馬から離れて遠くを見よう。現実を見てしっかりしよう。そんな気持ちでこの文章を書いています。シンザン記念、ドナウデルタは相変わらず頭が高いですがパワフルな動きを披露、シャドウエンペラーも相変わらず追い切り動いていますね、前走伸びあぐねたのは距離でしょうか、目が離せません。こりゃ今年もだめだ。
 
 競馬だけじゃなく、2018年。私は水汲みに倦んでいた。競馬に負け続け心がすさみ渇いていくのと同期していたのだろうが、「たかだか水を汲むのにガソリン使って福島だ栃木くんだりまでわざわざ行くのはどうなのかね」などと、身も蓋もないことを言っていた。実際のところ、一番近い水場でも山をふたつ越えた先とか、微妙に面倒な道程をこなさないとたどり着けないことに、かなり面倒を感じていた。もうちょっと近い所にいい感じの水場はないかね。と、「魔法のステッキとか、くれないかなぁ〜☆」などとほざくセヴンティーンのようなことを言っていた。21世紀にもなって友情という虚構にすがるというのか? 無いものねだりである。しかし願ってはみるもので、何と見つかったのです、もうちょっと近い所にいい感じの水場が。今回はそこのご紹介です。
 
 常陸太田市教育委員会のホームページにて、「富士山下の湧水」なるものが存在することを発見しました(リンク:http://www.city.hitachiota.ibaraki.jp/page/page003346.html)。上深荻町と愛宕神社と聞けばだいたい当たりがついたので、すわ盲点であったあんなところに湧き水が。と吃驚したものですが、道路から高い場所に鎮座まします愛宕神社の境内に湧いているものと思い向かってみたところ、何やら参道からやたら荒れている。細い階段を上がっていってみると、何と社殿が跡形も無く消え去っており残骸だけが取り残されている。


ワツゴイノン?

 周囲を調べてみても水が湧いているはずもなく、早速暗礁に乗り上げたか?と、鳥居まで下りてきて道路の向こう側を何となく見下ろしていると、何やら井戸のような形をしたものが…?
 
 「そこにあるじゃねえか…(ジェット・ブラック by "Jupiter Jazz (Part 2)")」
 
 ありました。

富 士 山 下 の 湧 水

 水源はもっと山の上の方でしょうし、湧水点ももしかしたら以前とは違うのかもしれませんが、とにかく湧いています。そして昔から地域の方たちに大事にされていた湧き水のようで、きれいに整備されています。そして何より水が汲みやすい! 周りは平らで空間が広く取られており、湧出点も高いのでポリタンクはおろか4Lのペットボトルも据え置きできるのです。今回タイトル部において当湧水に5つ星の栄冠が与えられた(当人比)のは、アクセスの容易さと水回りの便利さに他なりません。
 

 
 湧水量は L/min(データ取るの忘れた、後で追記)、秋口と真冬で湧出量はほぼ変わりません。
 2019.03 7.30L/min.(4Lを約34秒で満たした)

 ひとつ気になったのは、この湧き水の名称である「富士山」とは、どこを指すのか。愛宕神社が鎮座している以上、その奥にそびえる山ということでしょうが、この一帯は目立ったピークはなく、この地点より南東に300mちょっとの三角点があるのみです。ただ全体としてどっしりとした山体というふうにも見えるので、昔から「〜富士」としてまつられていたのかもしれないですね(愛宕神社は山体の北西の麓にあり、すぐ近くに白羽神社もある)。その点と、倒壊した愛宕神社について地元の方にうかがいたいと思っているのですが、いつ行っても人がいない。
 すでにこの湧き水はお気に入りとなっているので、足繁く通うことでいつか話を聞くことができるでしょう。道路からすぐ近くで、本当に水を汲むのが楽なんだ。

(後記:愛宕神社の顛末→番外愛宕神社 - water_sky’s waterbound diary
 

 2018年末、「粋な夜電波」が終了しました。僕はWanted!水曜からのリスナーですので、スーパーヘヴィ級ということになるでしょうか。いやあ、Wanted!からもう13年か。Wanted!が終り、Universeが終り、夜電波が終った。今日もこうして、何かが終り、そしてまた始まってゆくのです。そのはずです。はてなダイアリーが終るんだって? 僕の頭の中では、最終回ラス1で言及があったように、頭の中ではAndy Alloの「Yellow Gold」が繰返し今日も流れています。ああ、イエローゴールドがあればいいのに。僕にもイエローゴールドがあれば。
 無いものねだりである。