water_sky’s waterbound diary

酒に溶かしたやり場のなさと打ち明けられた愛のあいだ、泥の川とディラックの海のあいだ

旌桜寺の桜[常陸太田市瑞龍町]

 今年は那須にばかり心をとらわれて県内の桜を一顧だにしなかったので、少しばかり紹介します。常陸太田市の旌桜寺です。

 こちらは県内でも珍しい「旗桜」が咲くことで有名で、すでに多くの先達がご紹介されているので詳細はネットで検索してみてください。ここではサラッと開花状況をお伝えします。

 

 まず今年の旌桜寺の桜。

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旌桜寺の桜


 八分咲き、となっています。しかし旗桜は上方の日が当たる部分だけ開花しており、下部はいまだつぼみの状態です(2019年04月14日現在)。写真はその周囲に立つソメイヨシノ。奥の一本は枝分かれした根本から折れてしまっています。去年訪問時は健在だったので、最近折れてしまったものと思われます。折れた枝の先から開花していますね。旗桜も伝説が入り混じり正確な樹齢は定かではありませんが相当古いものと伝えられており、周囲の桜も古木となっています。

 

 で、去年はどうだったかというと。

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 4月4日の段階ですでに満開となっていました。まだ選抜高校野球の準々決勝あたりがやっていたからね。

 

 こうして今年と比較してみると、あらためて去年は桜の開花が相当早かったことがうかがわれます。

 
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 ソメイヨシノはもう散り始まっていた。

 

 そんなわけで、旗桜の見頃はもう2、3日は先になりそう、今週末まで楽しめそうかな?

 ところで旌桜寺ってどう読むのでしょうね? 正解は「せいおうじ」。旌桜寺の「旌」ってどういう意味があるんでしょう? と調べると、「鳥の羽を飾ったはた」という意味があり、源義家が立ち寄った際に桜の旗竿を差したことで旗桜が根付いた。という伝説に対応しているようです。

 

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 コモン、ロバート・グラスパー、カリーム・リギンスというすごいメンツによって結成されたAugust Greene(8月の緑? 3月の水みたい)が、ヴォーカルにBrandyを迎えた「Optimistic」という名曲があるのですが、これSounds of blacknessのカヴァーだったということを知りました。そのオリジナルの方を貼っておく。日本人が上を向くのは涙がこぼれないようにですが、アメリカの黒人音楽をルーツに持つ彼らは、上を向いていれば、ずっと空へと顔を上げ続けていれば、君は勝つことができる。前向きでいこうぜ。と力強いメッセージを放っています。