water_sky’s waterbound diary

酒に溶かしたやり場のなさと打ち明けられた愛のあいだ、泥の川とディラックの海のあいだ

建中寺の桜[那須町芦野]

 「磯上の山桜」に先立って、こちらに立ち寄ってみた。那須町芦野の高台にある建中寺(曹洞宗)の境内に立つ桜で、樹齢は200年ほど。こちらも例年15〜20日あたりが見頃で、今年はもう終ってしまっているんじゃないかという気がして乗り気ではなかったのだが、いざ行ってみるとちょうど良い感じでブロッサムしていたのでうれしくなってしまった。お寺の駐車場からさらに坂を上っていくと、墓地の傍らに堂々と立っている。では、ちょっとお邪魔してみましょうか。
 

建 中 寺 の 桜

 樹勢盛んで、朝の陽光を浴びて艶やかなその肢体を静かに誇っている。

 桜に近づいてしばしボーと眺めてから、いやあきれいなヤマザクラだなあ。と独りごちたのだが、そこでハッと気づく。この桜、ネットなんかだとエドヒガンと説明されていることがあり、僕もその樹の形や花のつけ方、少しピンクがかって見える色などから今までてっきりエドヒガンだと思い込んでいたけれど、よく見るとこれ、ヤマザクラだ。たぶん。どうでしょう、そうですよね?
 まあとりあえず、ぼちぼち先へ行きましょうか、墓地だけに。
 



 振り返る。真っすぐに幹が伸びているのでそれだけ樹高が立派に見え、まさしく堂々たるもの。
 ぼちぼち先へ行くといっても、どこへ行くのか。実は、この桜にはもうひとつ素晴らしいビューポイントがあって、そこへ行ってみましょう。



 さあ、どうですか。芦野の里と、その向こうの那須連山とを一望できるのです。朝方といってもだいぶ日が昇ってしまってからの訪問だったので、那須の山は霞んでしまっているだろうなと思っていたけれど、この日は少し寒く強く吹く風も冷たくて、かなり明瞭に稜線が見えていた。
 


 
 ちなみに去年(2017)は、4月下旬に訪問。この年も花の付きが良かった。



 去年のと見比べると、今年は開花が早いとはいえさすがに早過ぎたのかもしれない。今年は去年よりも10日早く訪問したが、那須の山々にかかる雪の量を見比べても面白い。今年の4月は本当に暑かったなあ。

(写真撮った日:2018年4月10日)