water_sky’s waterbound diary

酒に溶かしたやり場のなさと打ち明けられた愛のあいだ、泥の川とディラックの海のあいだ

残念桜2023[茂木町茂木]

 栃木県茂木町の残念桜は、周囲の桜に比べても遅い時期の開花ですが、記録的な早さの開花状況となった2023年は、4月中旬頭ですでに満開を過ぎております。

 

2018年

2020年


2023年

 

 僕は鉄っちゃんではないので桜が撮れればいいんですが、アングルに工夫の余地あり。もっと寄ってもよかったか。他の方の写真で、車両を真正面に捉えたものがあっていいなと思ったが、あれを真似するとなるともっとちゃんとした望遠レンズが必要になる。機材の問題だ、俺のせいじゃねえとこの人は言っている。いずれにせよ課題は来年に持ち越し(ペンディング)。

 個人的には、この桜が終るとさあいよいよ福島・越代の桜ということになります。例年ゴールデンウイーク中にたくさんの人が集まるこの桜ですが、今年はもしかして4月中に散ってしまうのではないかしら。

 

 *   ** *     *  *  *  ** 
 

最近いい曲だなと思ったのはカナダのDaniel Caesarというアーティストの「Get You」。

愛と性のはざまにある静止した瞬間=永遠を感じさせる歌詞が美しく(グレイプバインは「永遠の隙間」と歌い、この曲でそれは「Everything I needs between those thighs」と表現している。暗喩の妙ここに極まれり)、特にフィーチュアリングでボーカル参加している(ですよね?)Kali Uchisのラストが素晴らしい。飲尿…いや、引用する(勝手に意訳)。

 

This feels like summer(まるで夏みたい)

Boy, you make me feel so alive(あなたといると私、生きてるって感じがするの)

 

四肢の先まで生命力に満たされている感覚。最高潮に達した愛と性の表現に気が遠くなりそう。それは自分にはいくら手を伸ばしてももう届かないもののように感じられる。そんなことなければいいのになあと思う。人生は遠い日の花火ではないと。だが私は部長ですらなく、人生はやはり遠い日の花火だ。お前は打ち上げたのかと、お前は一発でも花火を打ち上げたのかと。たっくん、バット振らないちゃった。この曲が見せる美しく果てのない光景(そこでは桜も散ることがない)も、僕にはただきれいなだけの憧憬にしか見えていないのかもしれない。