water_sky’s waterbound diary

酒に溶かしたやり場のなさと打ち明けられた愛のあいだ、泥の川とディラックの海のあいだ

越代の桜[古殿町大久田]

 
 天皇賞・春は余計なことを考えず、2頭の勝負の続きを目に焼き付けようと思っています。つまりキタサンブラックサトノダイヤモンドの昨年暮れのマッチアップの再演を僕は望んでいるわけです。ディープインパクトという、今から振り返ってもあまりに巨大な衝撃以後、日本の競馬は後ろから鋭いキレで直線一気という勝ち方に酔ってしまいました。それはある意味で、ディープコンプレックスと言ってもいいかもしれません。そんな日本の現代競馬を、ディープと全く同じ血をもつブラックタイドの現下最高傑作、いや今後もかもしれないが、キタサンブラックという馬が正攻法の競馬で更新し続けている。今回はおそらく逃げたい馬がいるので番手かあるいは3、4番手につけることになるでしょう。それでもどんなペースでも対応してきたこの馬のこと、ペースが速ければ前の馬がつぶれてもバテず4コーナーでは先頭に踊り出、スローなら速めに動いてくる後ろの馬に先んじて自分の形に持っていける、そんなスキのない自在性がこの馬の身上です。対するはディープの現下最高傑作、いや今後もかもしれないが、サトノダイヤモンドという馬が圧倒的な操縦性とバランスで追撃態勢を構えている。外枠ということもあって、無理して出さず9、10番手、あるいは中団後方もあるかもしれない。ただこの馬はレースの中でポジションを取りにいけるのが強み。おそらくキタサンのチェンジオブペースに瞬時に反応して追走にかかるはず。今回の追い切りは併せで抜きにかかる時の一瞬の動きに迫力がありました。直線残り100mで一気にかわすというイメージでしょうか。とにかくこの2頭の最高のレースが観たい。それだけです。他の馬に関しては、どうにも力がはかりかねるシャケトラ、追い切りも手ごたえ抜群ですがやはり長丁場の今回は折り合いの問題が払拭しきれない。その意味で言えばレインボーラインは3番手にふさわしいともいえる。とにかく、最高のレース。去年の有馬に続いて、また観られるかもしれないという至福を、願っています。

 せっかく4月に桜の紹介をしているんだから、これから咲く桜のことも紹介したいところ。でも4月は4月でももう30日。北海道でもあるまいし、もう桜なんてあらかた散っちゃってるんじゃないの?とお思いの関東近辺にお住まいの諸兄に告ぐ。まだ桜は咲くよ!
 というわけで、越代の桜。とはいえ、あの越代の桜ですから、知らない者はないでしょうから余計な説明はしませんが、「越代のサクラ ライブビューイング」(http://www.town.furudono.fukushima.jp/live_camera/sakura.html)を参照してみると、29日現在でもまだ全然ブロッサムしていないという状況のようです。今年もゴールデンウイーク中に見られそうだね!



2013年
 

2008年
 
 2008年の写真は5月2日、13年は5月3日に撮影。毎年5月3日に「越代のサクラ祭り」が開かれているとおり、例年この時期に満開となることが多い。



2008年



2013年
 
 山中に立つこともあってか、開花が他よりもかなり遅い、越代の桜。マイカーで行くぶんには問題ないけれど、それでも幹線道路からはかなり外れるので、慣れない人はちょっと骨が折れるかも。そのぶん、満開の桜に出合えたときには感動もひとしおでしょう。こんな立派で麗しいヤマザクラもそうそうないですからね。ゴールデンウイーク期間中やサクラ祭りもあり大型バスも通ったりして人出は多くにぎやかになるので、ゆっくり眺めるなら早朝から午前中がおすすめ。