water_sky’s waterbound diary

酒に溶かしたやり場のなさと打ち明けられた愛のあいだ、泥の川とディラックの海のあいだ

那珂市の3つのため池探訪

 弥生賞、いかがだったでしょうか。ちょっともう遅いけど。戦前の予想以上にレベルの低い一戦となってしまいましたが、勝ったカデナは4コーナーでのコーナリングに光るものがあり、本番(皐月賞)でも3着までに食い込む余地は見られたのではないでしょうか。そもそもアドマイヤミヤビに肉薄した百日草特別と前走の京都2歳Sを見た時に「この馬は強い」と思っていたにはいたのだが、キズナ的な人気の博し方にヘソ曲がりんはそっぽを向いてしまい、通好みのダイワキャグニーに甘い一方的な恋心を抱いたのが運の尽き。先週は大失敗でした。
 今週は桜花賞トライアル最後の一戦、フィリーズレヴュー。阪神JF組から新興勢力組まで気になるお馬さんは多けれど、私は満を持してのジューヌエコール。追い切りは栗東坂路馬なりで抜群の出来と見えました。この馬デイリー杯2歳Sで距離を1600に伸ばしてから、折り合い面の懸念が浮上しました。同レースはそれでも押し切ったものの、追い切りでも折り合いの不安が表面化するようになり、阪神JFではそれがモロに出た格好で良いところなく惨敗。しかし今回は距離を短縮しての1400、前に行きたい馬もそろっているし、折り合いに心配のなく前に付けられるレース展開になりそう。さらに追い切りが前半抑えて53.2-38.6も、ゆったりと運んで気負うことなく終い24.9-12.0でまとめているところに、気性面の成長もうかがえました。キレよりはパワータイプなので阪神コースもプラスでしょう。ここは頭から狙いたい。相手は快速レーヌミノルやベルカプリなどの先行勢。

…と、10日時点で書いていましたが、結果は「ま た お 前 か」の大不利。ペースもテンがかなり速い展開となったのでカラクレナイには差されたかもしれませんが、2、3着には十分食い込めたはず。とはいえ、1400かつ速いペースでも折り合いはギリギリだったかもしれませんね。それでなくても今年は層の分厚い牝馬戦線。しばらく様子見となるか、それとも本格化してくるか。
 
 ちなみに本日行われた黒船賞は、パドックであまりに良く見えたニシケンモノノフがよもや3着内は外すまいと、◎キングズガードから厚く張ってしまって轟沈しました。藤岡兄、かなりヒヤヒヤもんだったけどキングズガードのことをよく分かっているナイス騎乗でした。
 
 那珂市にため池が数多く存在することは、21世紀ではもはや常識かと思います。しかし浅学きわまる私のことですから、ため池というものが古墳時代のころからすでに存在していたとは全く知りませんでした。日本最古のダム式ため池は大阪府狭山市の狭山池(http://sayamaike1400th.jp/)で、西暦616年ごろ築造されたとのこと。那珂市に多数存在するため池も、いつごろからあるのか正確には分からないものの江戸時代には多くがすでに存在していたようです。
 今回は、そんな那珂市のため池から3つをピックアップしました。湧き水を探すのがブログの一応の本旨ですので、池のあるところたどっていけば水源が見つかるんじゃんという軽い気持ちで山の奥へと足を踏み入れましたが、そんな甘いもんじゃなかった。以下、写真にて春まだ遠い池の様子をご覧に入れたいと思います。テキトーに撮った写真をテキトーに並べればお気楽にひとつの記事が作れるんじゃないかという試験。あ、それは毎度のことって。


前 谷 津 溜 池


1.一般都県道から少し奥まった場所に前谷津溜池はある。池の右手からさらに奥へと入る



2.勝手に水源から水が流れてきているのだと思っていたがそうでなく、水源涵養林を醸成して雨水などを地下にしみこませているのだった

 
 

3.谷間の狭い地形を平らに均し、そこに水をしみこませて池まで流す


4.前谷津溜池の奥部。ここから山の斜面を登らなくてはならなくなったので引き返した

後 谷 津 溜 池


1.前谷津溜池から北北西に位置する後谷津溜池。田畑の奥にひっそりと



2.ここでも谷の奥まで水を浸透させる地盤が築かれていた。定期的に人が入ってメンテナンスされているようでもあった

 
 

3.晩冬の光が湿った枯れ葉を照らして美しい。ほのかに春を予感させもする


4.ぐるりと周って帰りに眺める後谷津溜池。このアングルからの水面が魅せる

新 谷 溜 池


1.後谷津溜池より道路の手前側に位置する新谷溜池。Googleマップでは「諏訪前溜池」と名前が出ている。奥に鹿島諏訪神社があるのでそう呼ばれてきたのだろう



2.聖地。地下から水が湧き出している。水をすくってみるとさすがにゴミが浮いているが、ろ過すれば飲めそうだ


3.聖地の象徴ナラ。龍のように幹をくねらせて大樹となって聖地を守る


4.新谷溜池から道路を眺める