water_sky’s waterbound diary

酒に溶かしたやり場のなさと打ち明けられた愛のあいだ、泥の川とディラックの海のあいだ

尺丈山の湧き水[常陸大宮市高部]☆☆☆

 
 夏だ! アウトドアだ! キャンプだ! というアクティヴな御仁には、いやさ、ラインだヘイトブックだとソーシャルネットワークを駆使して厳しい人間関係の荒波を勇ましく渡ってゆく女子高生におかれましてもすっかりお馴染みの尺丈山ですが、意外に自らの足で登ったという方は少ない。山頂部まで車道が続いているからね。かくいう私も車でしか登ったことはない。そんな尺丈山の麓にぼんぼこ湧き水が出ているのでぜひ一度汲みに行ってみたらえがっぺよ。というお話でした。

尺 丈 山 の 湧 き 水
 車で尺丈山に向かい、山あいの集落を抜けてさあいよいよ山に入るぞ、というところで右手に現れるのがこの湧き水。でかいパイプによってどこかから集められた水が、ごんごんと一気に噴き出している。一年の間でわりと変動があるようだけど、豊富な水量だ。以前はもっと粗末な建物だったのが(それはそれで味があった)、ここ数年の間に新しく建て替えられた。
 せっかくだから、そのまま上まで登ってみましょう。ダート道だけど、10〜15分で山頂部に到着する。
 山頂部(や山腹)は植樹地として活用されており、いろんな団体(○○小学校とか)が記念植樹している。小屋もあって、中に入って休憩ができる。何より眺望が素晴らしく、北は八溝山、東は男体山高鈴山、南は県庁、筑波山、西は那須・日光の山々と、ほぼ360度さえぎるものなく見渡せる。見晴らしの良い日には富士山も見ることができるそう。車で手軽に行けてしかもこれほどの絶景を眺めることができるのは、県北では他に同じく常陸大宮の籠岩くらいしか思い当たらない。
 標高は四捨五入して512m。地味に高さは県内でも上から数えたほうが早い。最近こそいろいろ整備されてきたけど、少し前までは知る人も少ないひっそりとした山だった。そんな地味な尺丈山の麓に豪快に湧き出る水をよろしく。

↑ちょっと写りが悪いけど、ここからなら高原山がこんなに近くに!