water_sky’s waterbound diary

酒に溶かしたやり場のなさと打ち明けられた愛のあいだ、泥の川とディラックの海のあいだ

愛宕神水[那珂市門部]☆ 

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 ネットで那珂市内の湧き水を探していると、いくつかある中に「愛宕神水」というものを見つけた。何やら由緒正しき水場のようである。
 工業団地西の湧き水を視察し、向かうは那珂市門部にある愛宕神社。なるほど「愛宕」は愛宕神社から取られた名前なんだ。となると、境内に湧いてる水なのだろうか?
 着いてみると、石の鳥居に小さいお社という簡素な神社で、脇には公民館。車が数台停まっている。元日なので新年会が催されているのだろう。何となく忍び足で公民館の裏手に回る。すると裏は個人宅の庭のように広いスペースがとられていて、その真ん中あたりにしつらえられた蛇口から水がぼんぼこぼんぼこ湧き出している。すわ、これか愛宕神水は! と思ったがネットで見た看板が無い。裏手はほとんど崖のような急斜面で、神社は小高い台地のへりに建っているような格好である。
 脇に車道が下っているので下りていってみる。すると、神社裏手の崖下に狭い畑のような土地が広がっていて、その入口に「愛宕神水」の看板を見つけた。

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 ウーン、これは…。湧き水、というより、上でぼんぼこ湧いてた水が流れ下ってきてるのを配管で通してるだけのような。ま、たしかに上で湧いた水なんだからこれも湧き水には違いないのだが。
 となると、やはり上の湧水点が、「愛宕神水」の母体となるのだろうか? 公民館から人が出てくるなりすれば地元の方に話を伺いたいところだが、元日早々不審者扱いされるのはゴメンなので今日のところは大人しく引き揚げる。ちなみに水、汲んでいません。

 すぐ隣りには排水処理施設。やはり台地の崖に沿って、水が漏れ出る地形ではあるのだ。さらに隣りには「権現山横穴」がある。中は覗いてないけど、ちゃんとした玄室が掘られているみたい。
 ('13.01.01訪問)