water_sky’s waterbound diary

酒に溶かしたやり場のなさと打ち明けられた愛のあいだ、泥の川とディラックの海のあいだ

吉野平不動滝[矢祭町茗荷]☆☆☆☆

 
 気づけば桜の花は落ち、新緑が生い茂ってまぶしいなと思っていると、あっという間に梅雨の到来です。ついこないだ桜花賞だと思ったらあっという間にオークス日本ダービーです。本当に一年は早いものですね。去年のダービーといえばサトノダイヤモンドマカヒキの伝説の一騎討ちですが、まるで遠い昔の話のようです。サトノダイヤモンド宝塚記念を回避してフォワ賞凱旋門賞に臨むことが発表されています。キタサンブラック宝塚記念に向かうそうで、個人的にはローテがかぶらないこと自体にはホッとしています。両雄並び立たず、といいますが、時代を代表するだろうといわれたサトノダイヤモンドを、その従兄弟筋にあたるキタサンブラックが凌駕しつつあるというのも不思議というか必然というか、歴史の大きなうねりを感じさせずにはいられませんね。
 まあ馬の話はおいて、ダービーといえば前哨戦に青葉賞てえのがありますがこの青葉賞はダービーと同じ府中の2400mなんですがいまだここを使ってダービーに向かって勝った馬はいません。レース間隔などを考慮すると実質このローテは手薄となり、また少頭数になりがちなので本番と流れが全然別物になりかねないとか理由はさまざまなのでしょうが、まさに今、青葉の季節ですね。青葉のころはやはり滝がよく映えます。そんなわけでここ数日は昔行った滝などをぼんやりと思い出していました。
 
 福島の滝で一番最初に行ったのが、この「吉野平不動滝」です。ここはかなりの変わり種で、まるで水が壁に穴を開けて飛び出しているような、女の股の間から水がとめどなく噴き出しているような、そんな(?)異様な迫力と秘境的な色香をもつ滝です。
 


吉 野 平 不 動 滝< 春 >

下流はナメのような浅瀬が続いている


< 夏 >

滝の上部には農業用水の導水管が通っており、滝の全景に不思議な遺構感のアクセントをつけている

 
< 秋 >
 

 
 落差は3メートルもないほどで、頑張れば駆け上がってしまえるくらいですが、釜は深そうです。滝の落ち口を見上げれば向こうにはガードレールが見えます。ここは道路脇を流れる沢の途中に落ちている滝で、アプローチも比較的楽。周囲は岩壁に囲まれ陥没したような地形なので、急な踏み跡を慎重に下れば見に来られます。夏の暑い日などには、外気温と八溝山系から下ってくる水温の差によって"もや"が発生し、幻想的な空間が眼前に現れるそうですよ。