water_sky’s waterbound diary

酒に溶かしたやり場のなさと打ち明けられた愛のあいだ、泥の川とディラックの海のあいだ

上岡のエドヒガンザクラ[大子町上岡]

 
 2017年のクラシック第1弾桜花賞は盛大に負け、迎えた皐月賞ですがここも大混戦の様相。「もっとも速い馬が勝つ」といわれるのが皐月賞。今年の人気どころを見ると、ファンディーナにしろスワーヴリチャードにしろカデナにしろ、いずれも府中向きだなと思えたわけです。「もっとも速い」に着目すればここはむしろ、距離が持たないのではと考えられるペルシアンナイトやアルアインにこそ活躍の場が回ってくると。予想は◎ペルシアンナイト○スワーヴリチャード▲アルアイン△ファンディーナ・クリンチャー。当日のパドック映像で一番良く見えたのはスワーヴリチャード。というか、共同通信杯までは馬格のある牡馬特有のユルさがあったのが、今回は全体的に整ってしなやかさが出ていた。その変化に注目した。走りはそれほど器用ではないので中山コースは合っているとは思えない。それよりも、器用さが求められる中山で多少距離延長の未知が問われようとも、スカッとした末脚に皐月賞に必要な「速さ」が備わっているとみたのがペルシアンナイト。毛ヅヤよくアーリントンC時と同様のデキにあるとみた。アルアインは胴が詰まって距離延長が微妙に見えたものの、その詰まりは中身が詰まったものと見え、これなら先行勢が多いメンバーの中で前々で粘り込みが図れるだろうと判断。比してファンディーナはいつもよりもチャカつきが強く、さらにもとより中山は向かないのではないか、揉まれたときにどうなのかという誰もが不安視していた部分に強く思いがいき、軽視。とはいえ当日の馬場が煙が立つほどパンパンの良馬場で(結果的にコースレコード決着になったわけだが)、こりゃ後ろから行く馬は届かないな。前残りも十分ありうるな…と考え、ファンディーナが前々で押し切ることも想像はした。アダムバローズでなくクリンチャーを△にしたのは、京都の軽い馬場で結果を出しているのが今日の条件にマッチしそうと思えたし、何より周りの人でクリンチャーを推している人がいたのが不気味に思えたから。買い目は◎○▲の馬連BOXとワイド、▲△△のワイドというもので、馬連ワイドが見事的中。桜花賞からの気分を引きずったようなファンディーナ人気がコケたことでメディアは"大波乱"と報じているものもあったが、個人的にはむしろ「こんなに付いたのか」という感じ。三連複は買わなかったが、3着のダンビュライトは今日の馬場では出番なしだろうな。と思っていたが、ある程度締まった展開になったためキレないがタレない持続力が鞍上に生かされた感があった。これぞルーラーシップ冥利といえるだろう。買えたとは思わないが、ヒモで選んでいれば、むしろこの皐月賞で僕はこれまでの「借り」を全て清算できたのではないか…と後になってずんとした思いが去来したのは内緒である。
 
 おら家(げ)のほうでは桜も散り始め、おそらくこの夜の雨であらかた散ってしまうのでしょう。このブログは湧き水ブログとして漠然とスタートを切りましたが、他にも滝やら桜やら、まあカメラを手にした人ならとりあえず被写体にするであろうものについては僕も撮ってきました。桜にしても、茨城県内の特に県北部の有名な場所はそれなりに回ってみました。自分でどこを回ったのか忘れてしまったこともあり、ある程度アーカイヴしたい気持ちもあるので、あらたに桜のカテゴリを追加し、気が向いたときにちょこちょこと加えていこうかなと思います。一番最初にどこを挙げようかなと思い、とりあえず県内の桜で一番お気に入りのものを紹介しようと思います。
 大子町上岡のエドヒガンザクラです。


2008年


2011年


2013年


2014年


2015年

 
 この桜は、何といってもエドヒガン特有の微妙な色合いです。ほのかにピンクがかっており、実に色気のある桜なんです。個人の方所有なので毎年土地の方に行き合うと、「今年も拝見しに上がりました」と挨拶しますが、確か震災の年には九州からわざわざ飛行機に乗って見に来た人もいたとか。県内でこれに勝るエドヒガンはないと個人的には思います。隣にはシダレザクラもあり、2本の大樹が並んでいるさまは壮観。
 

 上岡地区にはほかにもNHK大河ドラマ「おひさま」などの撮影にも使われた旧上岡小学校が有名ですが、ここの桜もなかなかにくいロケーションでお見事。

 里の春を告げる桜です。今年はもう終っちゃっただろうけど、来年の春はぜひ。